僕の両眼を覆っていた
怪物はどこかへいなくなった
僕は孤独に震えていた
吹きつける雨がからかう路地で
キミの呪文が 聞こえて来て
少しだけ色や形が分かるよ
しなやかでか細いキミの声が染み込んで
ありふれた出来事が光を放ち出したんだ
僕の鼓動は壊れたまま
部品はどこにも見あたらなくて
キミはひとつ 息を吹きかけ
途端に世界が音を立てたよ
もっと先が知りたい 夢と不安と一緒に
連れて行く キミがいるならきっと上手くいくさ
怪物はきっと 僕のこころの一部で
いつかまた現れて 何も見えなくなっても
しなやかでか細いキミの声が染み込んで
ありふれた出来事がまた光を放っていく
もっとキミを知りたい 夢と不安と一緒に
連れて行く 僕がいる ずっと上手くいくさ
怪物はどこかへいなくなった
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この曲、次の音源に入れたくて、今日、ギターを録りました。
「wall call」の対になるイメージがあって、よくライブでは続けてやったりしています。
やっぱり、バンドでやってスタッフも含めて色んな人を巻き込んでいる中で、結果が出ない時が一番苦しくて、苛々していたかなぁ。
その時から見てくれている人にはきっとそんな風に映っていたと思うけど(笑)。
とにかくこのままでは、今いる人たちと音楽を続けていくことは難しいだろうと実感していて、当時はカミナリグモしかやっていないのは自分だけだったので、一人で勝手に絶望して、日々、暗い気持ちで過ごしていたように思う。
その後、二人体制になって、ゴマちゃんとは以前よりもバンドに寄り添う状況で活動を続けて、少しずつ心が晴れて行きつつ、また色んな壁にぶつかったりしながら。
そんな中でいつも救われるのは、
熱心に音楽を聴いてくれる人たちの存在、それしかなかったなぁ。
昔も今も。
ちょっと変な言い方だけど、
作り続けることはきっと自分のため、歌い続けることは必要としてくれる人のため、
っていうのがしっくり来る表現なのかもしれない。
まあそんな感じの曲ですね、これは。
またライブで、音源で聴けるのを楽しみにしていて下さい。