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車窓から

lyrics, music 2017.02.23.

ため息色した午後の街
バス待ち並んでいる人に
紛れてあくびを繰り返す
はれた空とまぶた

まばらに埋まった軋むシート
それぞれ想いを詰め込んで
犬のうなるようなエンジン音
バスは街を出たよ

車窓から 見える小さな街に
さよなら 未来を乗せて行くよ

隣に座った老人が
陽気な口調で僕に言う
「若いあなたはまだこれから」
「そうです まだまだこれから」

差し込む日差しで眼が覚めた
赤紫の雲の切れ間

思わず涙が出たのはね
さみしいからじゃないのさ

車窓から 逃げる景色の波に
さよなら 未来は動き続ける

車窓には 映る小さな僕が
「さよなら 未来」と 手を振っているよ

未来を乗せて行くよ車窓からもう10年以上前、弾き語りばっかりやっていた20代前半の頃に作った曲。

大学時代を過ごした長野と東京を高速バスで行き来することがよくあったことから自然とふくらんだイメージで、こういう風景描写は共感してくれる人も多いのではないでしょうか。

当時はジャズ、ブルース、カントリーが好きで、こてこてのブルースカントリーを作ろう!

と、意気込んで出来たものの、その後、音楽性も変わっていって、ライブで数回やった後、お蔵入りとなった曲を引っ張り出してきました。

思えば、こう言う曲、結構あるよなぁ。。

当時から歌詞もメロディーも気に入っていたので、いつか形にしたいとは思っていたんだけど、近藤康平さんの絵と個人名義の弾き語りCDを作ることになって、とてもしっくり来たので、今回、収録しました。

康平さんの絵が想像以上に、曲にぴったりでまあ素敵。

「本当に啓示くんの曲はイメージをもたらすねぇー」と言ってもらえてとてもうれしかったです。

そう、これが多分、自分の音楽を聴いて、良いと思ってくれる人の率直な反応なんだと思う。

踊れる音楽でもないし、オシャレな音楽でもないし、人間的なカリスマ性がある訳でも全くないのだけど、曲の世界を作ってその中に入り込んでくれた誰かの心の琴線に触れる、ということに関しては、自分なりの自信とこだわりがあるのだ、と思う。

ついつい人と比べて、落ち込んだり自暴自棄になることも多いですが、出来ないことはスキップして、できることをコツコツとやっていくことの繰り返し。

自分が羨むあの人にできないことが、もしかして自分にできるかもしれない。

まだ見ぬシンパシーのある人たちに出会っていく、そういう旅です、音楽はきっと。

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