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About Time

movie 2018.10.26.

前に見て良かったのでまた借りて観たら、わりと忘れていて新鮮だった。

タイムトラベルができる家系に生まれた青年が主役のSFもので、クローゼットなどの暗がりで戻りたい時間を思い浮かべるとその時に戻れるという設定。

ささいな失敗から重大なものまで、その都度、主人公がやり直していく様子がコメディタッチで描かれていておもしろいのだけど、その人が一生に送る”時間”というものに対して核心的なメッセージが込められていて、やっぱり良い映画だなぁと思った。

タイムマシンのように大げさなじゃなくて気軽なところがリアルで良い。

その昔、携帯ゲームで桃鉄をやっている時に、悪い目が出たり、キングボンビーが出たりするとセーブしないで終了、その前の状態まで戻って、結果、すごい資産で圧勝するような、そんな感覚に似ている、と思った。

自分にこんな能力があったら、桃鉄のようにちょっとした失敗までやり直して気が済むまでタイムトラベルして、完全なライブをしたり、忘れ物をなかったことにしたり、一つ一つ完璧になるように膨大な時間を費やしてしまいそう。

無邪気にタイムトラベルを繰り返す主人公が成長していき、”時間”に対して辿り着いた答えが、時間を遡れない現実世界で生きる僕たちが思う”時間”の感覚ときっと同じで、とても救いがある。

同じくタイムトラベルができる父からのアドバイスで”同じ一日をもう一度ただ同じようにやり直すだけで幸せに気づく”というようなくだりがあって、しみじみとした。

これから降りかかる未来の出来事は誰にとっても初めてのことで、悪戦苦闘したり、逆にそれが新鮮でおもしろかったりする訳で、二回目は上手くこなせても退屈で面倒なことなのかもしれない。

でも実際に時間を戻すことができないからこそ、ちょっとそういう気持ちがあるだけで”時間”の感じ方が違うような気がして。

ふと、自分が誰かの生まれ変わりでこの人生が2回目だったと想像したら、今よりも”時間”や周りの人やものを大事に感じられるのではないかと思って。

”残り時間”というと分かりやすいのかな。

一度終わったものと考えるとそういう表現になる。

生まれてから全ての時間は”残り時間”だ。

ちょっと寂しい呼び名ではあるけども、時間を大事に感じる良い言葉だと思う。

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