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baseball 2017.06.08.

木村昇吾さん

“ 木村昇吾選手が支配下選手登録 ”

このニュースを見た瞬間、それはもう、うれしくて心が震えた。

昨年、広島カープから西武ライオンズに移籍して序盤活躍していた中、靭帯断裂の大怪我で戦線離脱、年齢的に引退もありうるかなと思っていたところ、一軍の試合に出られない育成契約選手として今季を迎えた木村選手。

一昨年オフに、FA宣言したものの、手を挙げる球団がなかなか現れず、テスト生として西武ライオンズのキャンプに参加、そのまま入団に至った経緯がありました。

年俸も半分、華々しいその他のFA移籍とは違って、まるで戦力外選手のような移籍劇。
「勘違い」だといか、「セルフ戦力外」とか「カープにいれば良かったのに」と言った声が多かった気がするけど、自分はこの移籍に関して、全く逆の感想を抱いていました。

横浜からトレードで移籍して来て、故木村拓也選手の系譜を継ぐ、ユーティリティープレイヤーとして台頭。
当時、レギュラーだった東出選手の故障時にはシーズン途中から常時スタメン出場し3割を超える成績を残した年もあり、選手層も厚くなかった当時、代役の効かない非常に貴重な選手でした。

そんな活躍の中、国内FA権を取得した年、正直、移籍の可能性もあるかなと感じていたカープファンも多かったはず。
生え抜きの選手ではないし、長打力以外は高い能力を持つ脂の乗った俊足巧打の内野手を欲しい球団はたくさんあったからだ。
そして、当時、カープの選手層を考えると、「抜けられると困る!」とカープファンのほとんどが感じていたことだろう。

移籍の不安を抱えながら迎えたオフ、「チームに愛着がある」という理由で残留宣言。

ホッとしたし、うれしかった。

しかし、その翌年、改めてFA宣言し、カープを離れることになる。

その理由は出場機会を求めて、ということに他ならならない。

新入団選手や若手選手の成長によって、シーズン毎にそのチームの戦力図は大きく変わる。

一ファン目線からしても、チーム方針や同ポジションの若手選手の状況を見て、出場機会が難しい状況だったのは明らかだった。

本来はトレードだったり、自ら戦力外を申し出て移籍先を探す、という手段もありましたが、当時の木村選手の実績であれば、FA宣言を移籍手段に使うというのも自然な流れだったように感じます。

支配下登録、一軍登録されて、早速スタメン、という今日の活躍を見ると、年俸や引退後のことを度返ししても、現役の一プロ野球選手として、移籍して良かった、と心から思う。

「FA宣言大失敗」なんて言われる筋合いはどこにもない。

その理由としてまず、カープは生え抜きでない選手に対して扱いが良くない、ということ。

今後は経済的な余裕もあってか、そこまで差がなくなっていくような気もするけど、ひと昔前はやはり、成績が落ちて来た時の解雇のされ方、簡単にトレードに出されたり、引退後の処遇など冷遇される選手が多かったように思う。

裏を返せば、生え抜きの選手には獲得した責任を持って筋を通す球団で、それはそれで良いことではあったのだけど。

そしてもう一つは、近年、チーム方針として若手の起用が優先される、ということ。

これが一番大きい。

まず二軍では強化指定の若手選手に予め年間の打席数の目安などがあり、ベテラン選手は成績に関わらず、出場機会は多く与えてもらえない、というチーム方針があります。

そのおかげで、順調に若手選手が育って一軍で活躍しているので、そのシステム自体は素晴らしく何の文句もないのだけど、そういう状況の中、モチベーションがあって、コンディションがいいのに、なかなかチャンスをもらえない状況、ということが分かっているのなら、プロ野球選手として、よりチャンスがありそうなチームに移籍志願する、というのは当然のこと。

同じ気持ちを昨年、引退した廣瀬選手にも感じたし、ご本人の価値観や判断が全てだとは思いますが、もしどこの球団に行っても同じ実力で、その球団とニーズが合ったことで、一軍で活躍できるチャンスがあるのであれば、カープファンとしては、是非、他球団で活躍してほしい、ということを心から願います。

何より、必要とされた時にチームに残ってくれたこと、それが自分の中では全て。

栗原選手もそうだったけど、その後、思うようにいかなかったとしても、そのことを決して忘れたくない。

木村選手には、今年、これから大活躍してもらって、誰からも移籍して良かった、と思われるような選手になってほしい。

一軍に定着しだしてからまた、一時、不遇だったシーズンがありました。
当時のチーム方針もあり、何故かしばらく一軍メンバーから外れていた時期あって。

実績もある選手がこの扱いで、大丈夫かなぁと不安に思っていたところ、

「木村昇吾選手、二軍で腐らずめちゃくちゃがんばってますよ!」

と伝えて聞いた情報で更に好きなった。

それもあっていよいよ昇格後、すぐに期待に応える活躍してくれたのを覚えています。

まるで今と同じ。また一軍の舞台に戻って来れて本当に本当に良かった。

今シーズンの活躍をお祈りしています。

 

 

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